「モバイル・ロボット市場が2000年の6億6500万ドルから2005年には171億7600万ドル規模へと約2500%増に急成長する。台数ベースでも1600%増を超える勢い」。米ActivMedia Researchが米国時間2月7日に,調査結果を発表した。

 ActivMedia社は,現在のモバイル・ロボット(IT Pro注:移動できるロボットを指す。たとえばソニーのアイボも含まれる)は1980年代はじめのパソコンと同じ状態とみる。また,人工知能システム(AI),センサー・システム,ナビゲーション・システム,通信システム,応答システムといった分野での技術革新により,モバイル・ロボットの実用化が進むという。

 「ロボティックス技術は,今のコンピュータ・チップのように普及し,広く利用されるようになる」(ActivMedia社)。

 なおActivMedia社によれば,これまでに110万台の産業用ロボットが販売された。この99%以上が固定式/設置式(アーム部分は可動)のロボットだった。

 ActivMedia社による市場規模の予測については以下の通り。

■表 モバイル・ロボット市場の売上高予測(単位:100万ドル)

市場規模
2000 $665
2001 $963
2002 $2,248
2003 $4,146
2004 $9,372
2005 $17,176

出典: ActivMedia Research社

 ActivMedia社は,ロボットを導入する動機や利点などについて産業別に以下のようにまとめている。

宇宙開発: 人員の配置は危険でコストも高い 産業: 検査,セキュリティ,保守,安全性確保 医療/ヘルスケア: 遠隔地向けサービス,障害者向け機器 運輸: 安全性確保 農業: コスト削減 建設: 安全性,保守,検査 消費者: 好奇心,利便性,ライフスタイルの変化 教育/エンターテインメント: 児童・生徒の技能開発,エンターテインメント

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