携帯端末向け動画配信技術の開発を手掛ける米PacketVideoが米国時間2月7日に,ビデオ・データの圧縮に関して米国特許を取得したことを明らかにした。特許番号はNo.6,167,092である。

 特許のタイトルは「Method and Device for Variable Complexity Decoding of Motion-Compensated Block-Based Compressed Digital Video」。MPEG-1,MPEG-2,MPEG-4といったMPEGで重要な役割を果たす離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)の実装方法を特許化したもの。

 デジタル・ビデオ・ストリーミングにおけるブロック・ベースの動き補償に関する技術である。この技術によって,計算量を大幅に軽減できるという。「少ない消費電力でより速い圧縮が可能になり,ハンドヘルド機器の電池寿命を延ばすことができる。1秒あたりのコマ数が増え,質の高い画像が実現可能」(PacketVideo社)としている。

 1999年8月12日に申請して,2000年12月26日に成立した。8件のクレームから成る。「PacketVideo社の米国特許取得は今回が初めて」(PacketVideo社)という。

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