米Sprintが米国時間2月6日に,2001年における海外事業戦略を発表した。2001年末までに欧州およびアジアの13カ国15都市を結ぶIPネットワークを構築する。

 2003年末までにこれを35カ国の規模に拡大する予定である。伝送速度2.5Gbpsのバックボーンを,主要都市など一部地域では2001年中に10Gbpsに引き上げる。

 Sprint社が2001年中にIPネットワークを構築するのは,現在すでにサービスを提供しているロンドンのほか,パリ,フランクフルト,アムステルダム,ミラノ,ブリュッセル,ストックホルム,コペンハーゲン,ダブリン,ハンブルク(独),ミュンヘン(独)の欧州8カ国10都市と,シドニー,シンガポール,東京,香港の4カ国/地域の4都市。これに伴い各地で従業員を拡充していく。

 「IPネットワークを世界規模に拡張し,2003年までにデータ通信や広帯域サービス事業による収入を売上高全体の50%程度にまで引き上げたい」(Sprint社)。

 Sprint社は,ロンドンに欧州本社を設置する。現在ロンドンで提供している広帯域接続サービスはE1,E3,STM1で,2001年後半にFractional E1とSTM4を加える。米国内に既設のT1バックボーンと世界各地に構築するIP網を海底ケーブル・システムで接続する。

 Sprint社は現在,世界30カ国でIPサービスを,69カ国でインターネットのVPN(Virtual Private Network)を提供している。

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[発表資料]