「情報サービスの“品質”を管理するサービス・レベル・マネジメント(SLM:service-level management)市場が活況を呈している。管理/ホスティング・サービス向けの,IPサービス管理とサービス品質保証契約(SLA:service-level agreement)の市場は,1999年の2億7800万ドルの水準から2004年には約3倍の8億4900万ドル規模に急成長する」。米International Data Corporation(IDC)が米国時間2月5日に,調査結果を発表した。


 「まず,SLAの管理サービスやホスティングに関する需要が,電子商取引の拡大とあいまってSLM市場を押し上げる。また,IPサービスの拡大に伴い,それに対応するSLM製品の需要が高まっていく」(IDCアナリストのPaul Bugala氏)。


 IDCの調査によれば,2500台以上のパソコンを配備している企業の97%近くが「12カ月以内にSLAを導入したい」と回答したという。小企業でも89%にのぼり,「企業の規模を問わず,需要が高い」(IDC)。


 IDCでは,「次世代Operational Support System(OSS)の開発に取り組み,管理サービスを提供できるSLMソフト・ベンダーが成功する」としている。


 なお,SLAに関しては,米Frost & Sullivanが2000年11月に,「2006年の米WWWホスティング市場は約340億ドル,勝ち残りのカギはSLA」とする調査結果を報告している。


 

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