NECの米国法人NEC Electronicsが,米Microsoftの開発者会議「Windows Embedded Developers' Conference」で64ビット・マイクロプロセサ「Vr4131」の発表を行うことを,米国時間2月5日に明らかにした。

 Vr4131はMIPSベースの64ビットRISCプロセサ「Vrシリーズ」系列の最新版となる。動作周波数は200MHzで,性能は1W当たり1545MIPS。無線LANやネットワーク・インタフェース・カード(NIC),インターネット端末,またPocketPCや携帯電話といった携帯機器などでの利用を狙う。

 0.13μmルールの半導体技術で製造する。2命令同時発行のスーパースカラ構造を採る。200MHz動作時の性能は340Dhrystone MIPS。16Kバイトの命令キャッシュと16Kバイトのデータ・キャッシュを内蔵する。SDRAMコントローラやPCIコントローラも1チップに集積している。

 1.5Vの電源電圧で消費電力は220mW。「eXsuspend」と呼ぶ電力節約モード機能を備える。Vr4131の市場投入は2001年第3四半期を予定する。1万ロット時の価格は25ドル。

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