米Novellが米国時間2月2日に,コンテンツ配信ネットワーク事業を手掛ける新会社を立ち上げたことを明らかにした。社名は「Volera」(http://www.volera.com)。Novell社の傘下に置く。

 カナダのNortel Networksと米Accenture(旧Andersen Consulting社)が資本参加することで,両社と最終的な合意に達した。出資金額は8000万ドル強となる見込み。本社はカリフォルニア州サンノゼで,Novell社の本社があるユタ州やニュー・ジャージー州にも拠点を置く。

 Volera社の会長にはNovell社の会長兼CEOのEric Schmidt氏が就任した。また,副社長でNet Content Services部門のGeneral Directorを務めていたSimon Khalaf氏が社長に就いた。

 Volera社は,企業向けにインテリジェンス機能などを備えたコンテンツ配信用プラットフォームを提供する。キャッシング・ソフトウエアやコンテンツ管理サービスなどが含まれる。2001年中にコンテンツ管理サービスをはじめ,ストリーミング・メディア・サービス,エンド・ツー・エンドのインテリジェント・ネットワーク・ソリューションなどの提供を行う。

 Volera社は,主にNovell社のNet Content Services部門の技術や経営資源を用いる。Nortel社は資本提携に加え,技術開発や配信サービスの共同事業に関しても,Volera社と提携する。Accenture社も,Volera社に対し,販売,顧客サービス/サポート,事業開発などでコンサルティング・サービスを提供する。

◎関連記事
NovellとAkamaiがWWWコンテンツ配信の技術とサービスで包括提携
Novellが全従業員の16%,900人をリストラへ,年間1億ドルを削減
パソコンと家電,越すに越されぬ深い溝
米Akamai,米IBMの顧客にストリーミング・メディア配信サービスを提供
コンテンツ配信標準化団体「Content Bridge」に米サンや米インテルが参加
コンテンツ配信の団体「Content Alliance」にAOL,Sunなどが新たに参加
Cisco,C&W,Digital Islandなどがコンテンツ配信の業界団体を結成

[発表資料]