英Invensys傘下のBaanが米国時間1月30日に,「iBaan」ファミリと名づけるWWWコラボレーション・ソリューションの新製品を発表した。

 iBaanファミリの一つである「iBaan Portal」は企業向けにパーソナル化した情報ポータル・サイト。エンド・ユーザは「Internet Explorer」や「Netscape」などの標準的なブラウザから,データ・ソースやWWWアドレスの場所,またアプリケーションやフォルダの種類にかかわらず必要な企業情報にアクセスできる。

 表示は従業員個人や職務上のニーズに応じてカスタマイズ可能。データ,ドキュメント,WWWリンク,「Outlook」の電子メール・メッセージ,グループウエアなどの情報に対してインジケータ,警告,OLAP閲覧,レポート,メッセージング,検索といった機能が利用できる。

 セキュリティに関しては,個別のアクセス権を事前に設定し,アクセスできる情報や時間帯を制限する,いわゆるタスク・ベースのアクセス管理機能を提供する。

 「社内だけでなくパートナ企業,顧客,サプライヤにもiBaan Portalを対応させることで,包括的な企業間(BtoB)コラボレーションの環境を作り上げることができる」(Baan社)としている。

 iBaan Portalはスタンドアロン製品や「Sales」「Procurement」「Financials」「Product Lifecycle Management」「Manufacturing」「Enterprise Planning」「Product Configuration」「Distribution」「Project Management」「Supply Chain Management」といった特定のアプリケーション向けソリューションとして提供する。「Baan IV」と「iBaanERP 5」に対応する。

 そのほか,同社が同日発表した主なiBaan製品は以下の通り。


  • 「iBaan OpenWorld 2.0」:他社や既存のアプリケーションをWWW対応に統合する枠組み。「Baan IVc」「iBaanERP 5」に対応する。カスタマイズした環境では「BaanIVb」もサポート。
  • 「iBaan Collaboration」:電子商取引向けコラボレーション・ソリューション。
  • 「iBaan Webtop」:「iBaanERP 5」向けシン・クライアント・ソフト。
  • 「iBaan Solutions」:e-businessソリューション。「iService」「iSell」「iBuy」などのサービスを含む。

 各製品はすでに利用可能である。

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