米Microsoftが,米語以外の10カ国語に対応するテキスト読み上げエンジン「Text to Speech(TTS)」を発表した。「Microsoft Agent 2.0」の音声処理機能として組み込む。米国時間7月5日にTechEd Amsterdamで明らかにしたもの。

 イギリス英語,オランダ語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,日本語,韓国語,ポルトガル語(ブラジル向け),ロシア語,スペイン語の10カ国語に対応する。WWWサイトで無償提供を始めた。

 「Microsoft Agent」は,WWWページやアプリケーションにインタラクティブな動画キャラクタを組み込むことを可能にするソフトウエア。このキャラクタが,音声ガイド,メッセンジャ,エンターテイナーなどとして機能する。「Windows 2000」と「Microsoft Office 2000」にプリインストールされている。

 TTSエンジンは,アプリケーション・プログラムなどのテキスト文を音声として出力するための変換ソフト。「Microsoft Agent」は,このTTSエンジンからの音声出力に合わせてキャラクタの口を動かす。

 対応する言語は,これまでは米国英語だけだった。他国語対応TTSエンジンは,音声技術ベンダ大手であるベルギーのLernout & Hauspieからライセンス供与を受けたものである。

 ちなみに今年夏の後半にリリース予定のOS「Windows Millennium Edition」にも音声対応機能が標準搭載される。

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[発表資料 1]