米Borland Software(旧社名:Inprise)は米国時間1月25日,2000年第4四半期と通年(暦年ベース)の決算結果を発表した。同四半期の売上高は,5030万ドルで前年同期の4550万ドルから増収。純利益は840万ドル。前年同期は最終損失が3780万ドルの赤字だった。
 一時的な利益・支出を除いた実質純利益は730万ドル,1株当たり実質純利益は0.11ドル。同じ条件の前年同期の実質純損失は300万ドル,1株当たり実質損失は0.05ドルだった。 通年の業績は,売上高が1億9110万ドルで前年の1億7480万ドルに比べ9%増収。純利益は2070万ドルで,前年の純利益2270万ドルから減益となった。なお前年は,一時的な利益・支出として,米Microsoftからの1億ドルのライセンス料,リストラなどの費用として5000万ドル,施設の売却による利益を計上していた。
 これら一時的な利益・支出を除いた実質純利益は2020万ドル,1株当たり実質純利益は0.29ドルとなった。前年の実質純損失は3070万ドル,1株当たり実質損失は0.56ドルだった。
 2001年の目標は,売上高で20%増。クロスプラットフォーム開発,実装,管理環境において,業界のリーダーを目指す。また中国,韓国,インド,中南米といった高成長が見込める市場での同社の地位拡大も狙う。
 同社は2001年第1四半期に,Linuxで動作するビジュアル開発ツール「Kylix」を市場投入する予定。またJava開発ツール「JBuilder」の新版では,クライアント/サーバー・コンピューティング環境において広範にサポートを行うとしている。

[発表資料へ]