米TechTrendsが米国時間1月24日に,CATVや衛星放送サービス加入者のインタラクティブTV(ITV)サービスに対する意識について調査した結果を発表した。
 それによると,CATV加入者が最も興味のあるインタラクティブTVのサービスは,「テレビでのWWWブラウジングや電子メール」(プレミアム・ケーブル加入者の65%,ベーシック・ケーブル加入者の59%)。直接衛星放送(DBS)加入者では,「ビデオ・オンデマンド(VOD)」だった(DirecTV加入者の67%,Dish Network加入者の65%)。
 「DBS加入者はCATV加入者よりもテレビを見る時間が長く,プレミアム・ケーブル加入者はテレビを見ながらパソコンでインターネットに接続する傾向がある。このような利用状況は,CATV加入者がテレビでのインターネット利用に関心が高く,DBS加入者がビデオ・オンデマンドなどのビデオ・プログラミング・サービスに強い興味があることと関係している」(TechTrends社ディレクタのLaurence J. Bloom氏)。
 またDirecTV加入者とDish加入者ではパーソナルTVサービスへの関心度に違いがある。DirecTV加入者はDish加入者よりタイムシフト機能に関心が高く,パーソナル化したTVチャネルへの興味は低い。
 「CATVや衛星事業者がインタラクティブTVサービスを提供して加入者1人当たりの売り上げを最大限に伸ばすためには,加入者に合ったサービス内容と価格の効果的な組み合わせを見いだすことが必要である」(Bloom氏)。
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