米IBMが米国時間1月23日に,電子商取引(EC)ソフトの新版「WebSphere Commerce Suite Version 5.1」を発表した。
WebSphere Commerce Suite Version 5.1は複数の言語や通貨に対応するだけでなく,地域ごとの税金(売上税),出荷規則,決済方法,価格設定などに対応する。
米IDCの調査によると,企業間(BtoB)電子商取引企業の60%はWWWサイトのグローバル化に取りかかっているという。グローバライズを行った企業は取り組んでいない企業と比べて,海外からの売り上げが15%多いとIDCはみる。
「顧客獲得や売り上げを高めるためには,さまざまな国/地域や文化圏での事業運営が非常に重要である。一つのソリューションで税金や輸送ポリシといった国ごとの微妙な差異に対応することにより,コストの抑制に加え,効果的なマーケティング・キャンペーンを可能にする」(IBM社Electronic Commerce Solutions部門ジェネラル・マネージャのEd Kilroy氏)。
WebSphere Commerce Suite Version 5.1は,携帯電話などのモバイル機器を使った電子商取引(いわゆるmコマース)に対応する。モバイル機器の機種に合わせた通知メッセージや自動コンテンツ選択といった機能を提供する。
Microsoft Windows NT対応のWebSphere Commerce Suite Version 5.1(英語版)は,即時に出荷を開始する。AIX対応(英語版)は2001年2月28日,Solaris対応(英語版)は3月30日を予定する。10カ国語に対応したMicrosoft Windows NT向けWebSphere Commerce Suite Version 5.1は2001年2月28日に,AIX向けとWindows 2000向けは3月30日に出荷を開始する。
価格は「Start Edition」が1プロセサあたり9000ドル,「Pro Edition」が1プロセサあたり4万5000ドル。
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