米Palmのベンチャー投資部門Palm Venturesが,医療サービス向け技術を手掛ける米Physicianへ出資した。Palm社およびePhysician社が米国時間1月23日に明らかにしたもの。

 これは,ePhysician社の第3回目の資金調達に,ベンチャー・キャピタルのDresdner Kleinwort Capital,Benchmark Capital,薬局チェーン大手の米CVSとともにPalm社が参加したものである。

 ePhysician社は1月初めに,Palm互換のハンドヘルド機で利用できるソフトウエア・スイート製品を発表している。処方箋,診断書,診察料,投薬などの情報を統合するもので,医師が無線対応のハンドヘルド機を使い,インターネットを介して安全に処方箋を送信したり,投薬情報を入手できるようにする。ePhysician社によると,現在米国の約8000人の内科医がePhysician社のソフトウエアを利用しているという。

 なお今回の出資は,Palm社が2000年秋に開設した5000万ドルの投資ファンドによって行われたものである。

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