モバイル・インターネットで企業ユーザーが最も重要視する要素/機能は,「コンテンツ,アプリケーション,サービス」(32%)。これに「カスタマイズ機能」(21%),「使い勝手」(20%)が続いた。英国の調査会社ARC Groupが米国時間1月23日に調査結果を発表した。
調査は,ARC社がモバイル・インターネットのプロフェッショナルを対象に,「顧客のサービス乗り換えを防ぐためにデータ・サービスで最も重要だと思う要素/機能」を質問し,250人から回答を得たもの。
回答を業種別にみると,コンテンツ/アプリケーション・プロバイダ企業からの回答は,全体の傾向と同様だったが,ネットワーク事業者のカテゴリでは32%が「使い勝手」を最も重要だとした。一方,機器ベンダーの回答者で「使い勝手」を最も重要としたのは17%にとどまった。
その他の調査結果は以下の通り。
・「2004年の時点で最も利益を産むサービスはエンターテインメント関連サービス」:68%。
・「2004年までに消費者市場が企業ユーザー市場を規模で追い抜く」:55%
・「データ通信アプリケーション市場拡大のカギはネットワーク技術」:30%
・「モバイル・インターネット技術やサービスの開発で,最大のネックになるのはハンドセットの相互運用性」:31%
・「モバイル・インターネット市場の動向に最も大きな影響力を持つのは機器ベンダー」:46%
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