米IBMと米LSI Logicは次世代ネットワーク機器や無線端末,その他の通信製品向けカスタムLSIに関して技術提携することで合意した。両社が米国時間1月22日に明らかにしたもの。

 LSI Logic社はDSP(digital signal processor)であるZSP400の機能ブロック(コア)とソフトウエア開発ツール,設計検証ツールをIBM社にライセンス供与する。IBM社は同社のカスタム・チップ設計システムを拡張し,ZSP400を利用可能にする。

 具体的にIBM社は,ZSPコアをASICのライブラリ「Blue Logic ASICライブラリ」に追加する。またIBM社のLSI内部バス・アーキテクチャ「CoreConnect」に対応させるための手直しを行う。

 IBM社は当初ZSP400コアを,「Blue Logic Cu-11 ASIC」と呼ぶASICのシリーズで提供する。0.13μmの半導体技術,銅配線技術,低誘電率(low-k)絶縁体分離技術を用いて製造する。2001年前半にも利用可能になるという。

 用途としては,無線機器,ハンドヘルド機器,Voice over IP対応の通信機器,消費者向け機器などを想定している。

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