米エネルギー省(DOE)の研究所「Sandia National Laboratories」,米Appleraの事業部門であるバイオテクノロジーのCelera Genomics社,米Compaq Computerがスーパーコンピュータの開発で協力体制を敷く。Compaq社が米国時間1月19日に明らかにしたもの。

 DOEは,Sandia研究所とCelera社が研究開発で提携したと同日発表している。計算生物学(computational biology)や生命科学といったアプリケーションに対応した次世代ソフトウエアとハードウエアの開発を目的とする。Compaq社は,この共同研究に対して技術支援を行う。

 Celera社とCompaq社は協力体制を敷き,100TOPS(tera operations per second)のスーパーコンピュータの開発を進める。Compaq社のAlphaプロセサを使った超並列コンピュータとなる。またSandia研究所とCelera社,Compaq社の技術を持ち寄り,「最終的には1000TOPSの性能を目指す」(Compaq社)。スーパーコンピュータのプロトタイプは2004年の完成を予定している。

 なお,Celera社とSandia研究所はアルゴリズム開発や,大容量の実験データ分析に対応したビジュアライゼーション技術の開発に注力する。

 ちなみにCompaq社は,DOEの「National Nuclear Security Administration (NNSA)」からスーパーコンピュータを受注している。「AlphaServer SC」シリーズを利用したスーパーコンピュータ「ASCI Q」を,30TFLOPSの性能で2002年に納入する予定である。

◎関連記事
IBMとイリノイ大学NCSAが2テラFLOPSの“世界最高速Linux”スーパーコンを構築
米IBMとNuTecがスーパーコンを開発中,遺伝子研究向けで7.5TFLOPS
米IBMとShellがLinux搭載のスーパーコン開発へ,サーバー機を1024台接続
国防総省が海洋現象の予測研究にIBMのスーパーコン「RS/6000 SP」を導入
IBMが薄型サーバ「xSeries 330」を発表,配線や結線を大幅削減

[発表資料へ]