米Microsoftが米国時間1月18日に,2000年10~12月期の決算を発表した。売上高は過去最高の65億9000万ドル,前年同期の61億1000万ドル比べ8%増となった。純利益は26億2000万ドル,1株当たり利益は0.47ドル。前年同期はそれぞれ24億4000万ドルと0.44ドルだった。
同社によると,Windows 2000 ProfessionalとWindows 2000 Serverなどにけん引され,Windows製品系列の売上高が記録的なレベルに達したという。またWindows 2000 Serverや同Advanced Server,同SQL Server 2000を使った企業の重要ソリューションの導入も同四半期中に加速したという。
「Windows 2000 ProfessionalとWindows 2000 Server,.NET Enterprise Server製品系列への高い需要が業績の記録につながった」(同社CFOのJohn Connors氏)。
地域・チャネル別の売上高は,南太平洋および米大陸を合わせた地域が23億6900万ドル,欧州,中東,アフリカを合わせた地域が14億3000万ドル,アジア地域が7億3700万ドル,OEMが20億4900万ドル。いずれも前年同期から増収となっている。
なおMicrosoft社は今後の業績について見通しを明らかにした。2001年1~3月期の売上高は,63億ドルから64億ドルの範囲,1株当たり利益は0.42~0.43ドルと見込んでいる。ちなみにFirst Callのアナリストの予測では44セントを見込んでいる。2001年6月末の通年の業績では,売上高が252億ドル~254億ドル,1株当たり利益は1.80~1.82ドルと予測している。
事業部門別売上高は以下の通りである。
■事業部門別売上高(単位:100万ドル)
事業部門 | 10~12月期 | 6~12月期 | ||
1999年 | 2000年 | 1999年 | 2000年 | |
Desktop Applications | $2,531 | $2,485 | $4,744 | $4,624 |
Desktop Platforms | 1,829 | 2,063 | 3,496 | 3,946 |
Desktop Software(上記合計) | 4,360 | 4,548 | 8,240 | 8,570 |
Enterprise Software and Services |
1,028 | 1,244 | 1,977 | 2,281 |
Desktop and Enterprise Software and Services(上記合計) | 5,388 | 5,792 | 10,217 | 10,851 |
Consumer Software, Services, and Devices |
464 | 506 | 830 | 985 |
Consumer Commerce Investments |
30 | 99 | 48 | 196 |
その他 | 230 | 188 | 401 | 353 |
売上高合計 | $6,112 | $6,585 | $11,496 | $12,385 |
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