米Yahoo!が米国時間1月16日に,企業間電子商取引(B2B)のマーケットプレイス「Yahoo!Industry Marketplaces」(http://industrymarketplaces.yahoo.com)を立ち上げたことを明らかにした。「IT関連をはじめ主要分野に向けた企業ユーザー向けサービスを強化する」(Yahoo!のShannon Ledger副社長)。

 まず第1弾として,ソフトウエアの「Yahoo! IT Software Marketplace」,ハードウエアの「Yahoo! IT Hardware Marketplace」,民生機器の「Yahoo! Electronics Marketplace」の3分野を用意する。企業の購買担当者,ハードウエア/ソフトウエア開発者などを対象に,幅広いサービスや製品情報などを提供する。

 各マーケットプレイスで提供するサービスは以下の通り。

■「Yahoo! IT Software Marketplace」:

  • ソフトウエアおよび関連サービスのベンダー3500社が提供する約2万のソリューション情報を提供。ディレクトリの提供は米KnowledgeStorm社。
  • 主要ベンダーやアナリストによる事例(ケース・スタディ)や白書のデータベース。データベースは米Bitpipeの提供。
  • 製品ニュースやレビュー,特集など。コンテンツはコンピューター関連雑誌など出版大手の米IDGが提供。
  • ストリーミング・ビデオ/オーディオによる「Webcast Center」を開設。製品のリリース情報,製品のトレーニング・プログラムやセミナーなど。
  • 開発ツールや展示会やセミナーなどの情報

■「Yahoo! IT Hardware Marketplace」:

  • 事例データベース,製品ニュース,Webcast,開発ツール情報など。(詳しくは「Software Marketplace」を参照)

■「Yahoo! Electronics Marketplace」:

  • 電子部品の購買/調達用WWWサイト。電子商取引サービス・プロバイダの米USBidとの共同ブランドによる。
  • 製品情報やレビュー,ニュース,特集など。提供は情報サービス大手の米Cahners Business Information。
  • 米国・カナダのサプライヤ16万8000社の企業情報を網羅したデータベースを提供,ユーザーは製品/サービスを検索できる。データベースは米Thomas Registerの提供。
  • ストリーミング・ビデオ/オーディオによる「Webcast Center」を開設。製品のリリース情報,製品のトレーニング・プログラムやセミナーなど。
  • 開発ツールや展示会やセミナーなどの情報

 米Mediamarkが2000年秋にまとめた調査報告によれば,「企業の購買担当者でYahoo!サービスを利用している人は1840万人にのぼる」という。また,米Nielsen//NetRatingsは,「企業のネット・ユーザーの67.5%がYahoo!を利用しており,視聴者数で他のWWWサイトを凌いで首位」との調査報告を2000年12月に,発表している。

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