「広帯域接続サービスのユーザーは,ダイヤルアップ接続ユーザーよりも高学歴,高収入で,インターネットの使用年数が長い」。広帯域接続プロバイダの米Excite@Homeが米国時間1月16日に,米国の広帯域接続ユーザーとダイヤルアップ・ユーザーを比較した調査結果を発表した。

 調査はExcite@Homeが2000年9月から11月にかけてオンラインによる質問形式で実施,2885人から回答を得たもの。

 だがExcite@Homeは,「広帯域接続は主流になりつつある」,「広接続サービスにおける女性ユーザーの比率が増加している」とも,その結果を分析している。

 詳しい調査結果は以下の通り。

・学歴:
「大卒(以上)」の比率は,広帯域ユーザーの43%,ダイヤルアップ・ユーザーの39%。
・世帯収入:
 世帯収入は広帯域が7万7000ドル,ダイヤルアップが6万7000ドル。@Homeユーザーだけでみると8万ドルで,2000年の調査での8万6000ドルよりも6000ドル低くなっている。

・インターネット利用年数:
 インターネットの利用経験が「5年以上」のユーザーの割合は,広帯域サービスの44%,ダイヤルアップは25%。ダイヤルアップ・ユーザーのうち22%が「2年未満」だった。2000年の調査では25%。@Homeユーザーをみると,「2年未満」は12%。2000年は16%だった。

・利用時間:
 @Homeユーザーのインターネット利用時間は平均して週に13時間。2000年調査時の19時間より減少している。ダイヤルアップ・ユーザーより利用時間が長いが,利用年数が長い広帯域接続の“ベテラン・ユーザー”に比べると短い。広帯域ユーザーの裾野が広がっていることがわかる。

・性別
 女性ユーザーの比率が2000年の32%から36%に上昇した。

・世帯/家族構成
 広帯域ユーザーの76%が「既婚者」もしくは「パートナーと同居」している。ダイヤルアップでは59%だった。「子どもがいる」世帯の割合は,広帯域ユーザーが47%,ダイヤルアップが41%。

 「ほんの数年前まで,広帯域ユーザーといえば,“テクノロジー通の高学歴,高収入の独身男性”だった。今回の調査結果により,広帯域サービスは幅広いネット・ユーザを取り込んでおり,ニッチ市場からマスへと移行しつつあることが明らかになった」(Excite@Home社上級副社長のByron Smith氏)。

 Excite@Home社によれば,@Homeサービスの加入者数は,約300万世帯で,1999年末時点から2倍に増えているという。

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