米Rambusが米国時間1月11日に,2000会計年度第1四半期(2000年10~12月期)の決算を発表した。売上高は過去最高の3470万ドルとなった。前年同期に比べて191%増,前期に比べて29%増である。

 買収関連などの一時的な費用を除いた実質営業利益は,1990万ドルで売上高に占める割合は57%。前年同期の実質営業利益は290万ドル(売上高に占める割合は25%),前期は1450万ドル(同54%)だった。

 これら一時的な費用を除いた純利益は1320万ドル(1株当たり利益は0.12ドル)で,こちらも過去最高となった。前年同期の5倍強,前期に比べ29%増である。なお利益率が上がったことに加え,税額控除が限定的だったことで同四半期の税率が40%に上がった。

 好業績はロイヤリティー収入の増大によるところが大きい。同四半期中のロイヤリティー収入は2680万ドルで前年同期の10倍強,前期に比べ35%増である。なおこれには韓国Samsung Electronicsと三菱電機からの前払い金が含まれている。SDRAMやDDR SDRAM,そのコントローラにおけるRambus社の知的所有権の使用料の一部である。三菱電機に関しては今年1月2日にライセンス契約を結んだばかり(発表資料)である。

 なおSDRAMの価格が下落していることから,CEOのGeoff Tate氏は2001年1~3月期のロイヤリティー収入について,「新たな契約を結ばない限り10~12月期の水準を上回ることはない」とのコメントを出した。

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[Rambusの発表資料]
[www.businesswire.comに掲載の発表資料]