英Cable & Wireless(C&W)が現地時間1月12日に,Internet Protocol(IP)対応の大西洋横断ケーブル・システム「Apollo」の構築を発表した。フランスのAlcatelが協力する。Apolloは2002年夏にサービスを開始する予定である。

 米Pioneer Consultingによれば,2000年末から2003年末にかけて帯域幅の需要は年間平均118%で拡大するという。また米Yankee Groupは,同77%で成長するとの予測を出している。

 C&W社はApolloに3億ポンド(4億4400万ドル)を投資する。Alcatel社も融資を行う。C&W社によると,すでに米国の大手通信企業が光ファイバ回線(1対)を購入することで趣意書に署名したという。

 Apolloは2本の海底基幹ケーブルを敷設する。1本のケーブルは4対の光ファイバ回線から成り,「少なくとも3.2Tビット/秒の伝送速度を目指す」(C&W社)としている。全長は1万3000kmにおよび,米国のロングアイランド島とニュージャージー州,英国のコーンウォール,フランスのBrittanyを結ぶ。すでに海洋作業を開始している。

 その他のApolloの特徴は以下の通り。

・80波長を同一の光ファイバで転送。

・Alcatel社のケーブル保護技術を使用。トロール船の接触といった外部衝撃の影響を受けにくくする。

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