米Gatewayが米国時間1月11日に,2000年第4四半期と通年の決算を発表した。同社は昨年11月に感謝祭の消費者向けパソコンの売り上げが予想を大幅に下回ったことが原因などとして同四半期決算について警告を発していたが,売り上げと利益ともに予想通りとなった。

 2000年第4四半期の純損失は9430万ドル,1株当たり純損失は0.29ドルとなった。これには先に発表していた一時的な税引き前費用1億8700万ドルが含まれている。主にハイテク企業への投資関連の費用である。2000年第4四半期の売上高は23億7300万ドルで前年同期に比べ減収となった。

 これらの一時的な費用を除いた場合の実質純利益は3760万ドル,1株当たり実質純利益は0.12ドルである。同じ条件の前年同期の実績は,売上高が25億5000万ドル,純利益は1億2600万ドル,1株当たり利益は0.38ドルだった。

 2000年通年の業績では,売上高が97億ドル。純利益は3億1590万ドル,1株当たり利益は0.95ドルで前年に比べ28%減となった。上記の一時的な費用を除いた場合の実質純利益は4億4800万ドル,1株当たり利益は1.36ドル。前年に比べ3%増である。

 なおこの決算発表と同時に,同社は収益の向上などを目指したリストラ策を発表した。製品やサービスの開発期間の短縮,製造の効率化,販売業者の整理統合などを行う。これにより2001年第1四半期中に全世界で従業員の10%以上を削減する。これに伴う費用として2001年第1四半期決算では5000万ドルの税引き前費用を計上する計画である。

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