米Intelが米国時間2月3日に,スイッチやルータなどのネットワーク関連製品向けLSIを開発する米Thinkit Technologiesを買収することで両社が最終的な合意に達したことを明らかにした。この合意には,Thinkit社の100%子会社でインドのバンガロールに拠点を置くSoftware & Silicon Systemsの買収を含む。

 これによってIntel社は,通信向けチップ開発の新たな海外拠点を獲得する。Intel社によるネットワークおよび通信関連の企業買収は1999年1月以来これで11件目となる。買収は全額キャッシュでの支払いとなるが,金額などの詳細は明らかにされていない。

 Software & Silicon Systems社は,Intel社の子会社である米Level One Communication向けに通信用LSIを設計している。この買収が完了すれば,Intel社が擁するチップ設計拠点は世界各地で12カ所を超える規模となる。

 なおIntel社では1999年9月に通信プロセサ向けアーキテクチャ「Intel Internet Exchange IX」を発表している。Level One Communication社は,このアーキテクチャをベースにした通信プロセサの開発も手掛けている。また同社はバンガロールに,ソフトウエアの開発センタを昨年開設している。

 Thinkit社はIntel社の100%子会社となり,Intel社のNetwork communication Groupに組み込まれる予定である。