米Cahners In-Stat Groupが米国時間2月1日に「パーソナル・ビデオ・レコーダ(PVR/Personal Video Recorder)の出荷台数が今後5年間で目覚ましく成長する」との調査結果を報告した。PVRは大容量ハード・ディスク装置を内蔵し,ディジタル・ビデオ・レコーダとも呼ばれる。「インテリジェント」セットトップ・ボックス(STB/Set-Top Box)の一部となっている。

 同社の調査によれば,2001年から2003年までの間にPVRの出荷台数は年平均成長率275%で伸びていくという。この期間に世界におけるPVR市場は,95万台から800万台を超える規模に成長する。

 PVR製品の出荷は,米TiVoやReplay Networkなどの主導で1999年の半ばに始まった。1999年末までに家電メーカ数社がPVR製品を発表または開発している。

 In-Stat社によるその他の調査結果は以下の通り。

・STBのOEM先がPVR製品市場の盛り上がりに素早く対応しており,多くのベンダがハード・ディスク装置を搭載したセット・トップボックスを開発。

・消費者への浸透をはかることが,PVRベンダの最大の課題となっている。ほとんどの消費者はPVRについて,「全く聞いたことがない」「どのような性能を持つ製品か知らない」と回答している。

[発表資料]