米HUGHES Electronicsが広帯域インターネット・サービス・プロバイダのTelocity社を買収する。両社が米国時間12月21日に明らかにしたもの。買収金額は約1億7900万ドル。

 この買収により,HUGHES社は米国全土に向けた広帯域インターネット・サービス事業の拡充を図る。Telocity社のDSL(digital subscriber lines)対応ネットワークで衛星を利用した広帯域サービス「DirecPC」を補完する。DirecPCでの双方向サービスの開始については今週中に明らかにする予定である。

 「広帯域サービスへの推定需要は,我が社のサービス提供能力を超えている。しかし,Telocity社の買収によりキャパシティを拡大できる。顧客はDSLが利用できる環境ではDSLサービスを,DSLを利用できない地域や衛星を好む場合は双方向の衛星広帯域サービスを選択することができる」(HUGHES社会長兼CEOのMichael T. Smith氏)。

 Telocity社は米国140都市に広がるサービス・ネットワークを所有している。米国人口の40%をカバーするという。また,ユーザー自身がインストールし設定できる家庭用ゲートウエイを開発している。

 HUGHES社はTelocity社の家庭用ゲートウエイ技術をDIRECTVの受信器に組み込む。「家庭内でのデジタル・ビデオと高速データ配信を可能にする」(HUGHES社)としている。

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[Hughesの発表資料]
[Telocityの発表資料]