「3次元ソフトウエア・パッケージの世界市場は,販売数量ベースで2000年の50万本弱の水準から年平均成長率25%で拡大し,2005年におよそ200万本に成長する」。グラフィックス関連のニュースレターなどを発行している米Jon Peddie Associatesが米国時間12月20日に調査結果を発表した。
プロフェッショナル向け,プロシューマ(一般ユーザーとプロフェッショナルの中間的なユーザー層)向け,プラグイン・ツールの各カテゴリを合わせたもの。
インストール・ベースのプロフェッショナル向けの製品は,2000年の販売数量が18万5700本。今後の成長率は年平均13.4%とパッケージ市場全体の伸び率を大きく下回る。2005年には34万7500本の規模となる見込み。
同じくインストール・ベースでプロシューマ向けの製品は,2000年の販売数量が28万2400本。年平均27.4%で成長して2005年には95万1100本の規模に拡大するという。JPA社による調査結果は以下の通り。
■表:世界における3Dソフトウエア市場販売予測(2000年~2005年/販売数量と売上高の推移/単位:本)
2000年 | 2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 | 2005年 | |
プロフェッショナル向け | 76,964 | 87,131 | 101,778 | 117,889 | 139,380 | 160,842 |
一般ユーザー向け | 113,580 | 145,155 | 190,516 | 257,807 | 331,153 | 412,583 |
プラグイン・ソフト | 308,872 | 387,048 | 521,005 | 753,321 | 1,041,315 | 1,356,001 |
売上高合計(100万ドル) | $384.3 | $467.3 | $588.6 | $758.4 | $962.5 | $1,175.1 |
「従来の映画やビデオ,放送,ゲーム,デザインといった分野に加え,オンライン・ゲームや電子商取引が著しく成長するみられ,3D市場もすべてのカテゴリで大きな成長が期待できる」(JPA社のアナリスト,Samantha Staples氏)。
また,ゲームの開発期間は今後ますます短縮される。3Dツール・ベンダーはゲームのコンテンツ開発とプログラミングを橋渡しする,より高性能の3Dツールを提供する必要があるとの見方を示した。