米Hewlett-Packard(HP)と米Sprint PCSが米国時間12月19日に,携帯電話機向け無線サービスで提携関係に入ることを明らかにした。
HP社のメッセージングとグループウエア・ソリューション「Openmail Anywhere」をSprint社の企業向け無線データ通信サービス「Sprint PCS Wireless Web for Business」の一部として組み込む。
ユーザーはSprint PCS社製のインターネット対応携帯電話機から企業に無線接続し,電子メールの受信/返信やアドレス帳の氏名参照,企業情報の管理を行うことができる。対象となるのは18機種。「Sprint PCS Wireless Web Connection」を介してノート・パソコンからアクセスすることも可能である。
Openmail Anywhereは,HP社のWWWサーバー・プラットフォーム「Praesidium Virtualvault」を利用する。「企業ファイアウォールを介した安全な遠隔アクセスを保証する」(HP社)としている。
両社は協力して,Openmail Anywhereを組み合わせたSprint PCS Wireless Web for BusinessをFortune 2000企業に向けて提供する。数カ月以内に主要企業で利用できるようにする。また中小企業を対象に,Openmailリセラやアプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)を介した販売でも協力体制を敷く。
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