米Microsoftが米国時間12月18日に,Windows NT Embedded 4.0の後継OSである「Whistler Embedded」(開発コード名)の初回ベータ版「Beta 1」を発表した。

 Whistler Embeddedは,Windows 2000の後継OS(開発コード名「Whistler」)をベースにした組み込みOSである。Windows-Based Terminal(WBT),セットトップ・ボックス,POS(point-of-sale)キオスクといったクライアント端末に向ける。

 Microsoft社は,Whistlerの初回ベータ版を今年10月31日にリリースしていたが,その後48日でWhistler Embedded Beta 1をリリースしたことになる。

 同社によると,Whistler Embeddedは主に以下の三つの設計目標に沿って開発が進められている。

1)Whistlerの機能を部品化して広範な機能を提供する。これにより端末メーカの機能選択の幅を広げる。

2)Windowsの最新技術を組み込みOSの分野にいち早く提供する。Microsoft社はWhistler正式版のリリース後90日以内にWhistler Embeddedの正式版をリリースするという目標を立てている。

3)効率的な開発/オーサリング・ツールを提供し,メーカーの開発期間を短縮する。Whistler Embeddedに含まれる開発/オーサリング・ツールには,「Target Designer」「Component Designer」「Database Manager」「Target Analyzer」がある。

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