「米Xeroxは2000年第3四半期におけるハイエンド・デジタル・カラー・プリンタ市場の首位メーカ」。Xerox社が米IDCの調査結果を引用するかたちで,米国時間12月15日に発表した。

 IDCが米国プリンタ市場に関して行った2000年第3四半期の調査によると,Xerox社は急成長を続けるハイエンド・カラー・プリンタ市場でシェア70%を獲得し,首位に立ったという。第2四半期のシェアは56%だった。一方,2位につけたHeidelberg社のシェアは前期から7ポイント下がって11%にとどまった。

 Xerox社の成長を牽引したのは「DocuColor 2000」シリーズ(「DocuColor 2045」「同2060」など)。DocuColor 2000シリーズは最大60ページ/分(ppm)のスピードでカラー印刷が可能。

 Xerox社が今回発表したIDCの調査結果には以下の内容が含まれる。

・カラー・インクジェット・プリンタ:Xerox社は前年同期から50%近くシェアを伸ばした。新製品「DocuPrint M Series」が牽引した。

・カラー・ページ・プリンタ:Xerox社はシェア27%で,米Hewlett-Packardについで第2位。

・モノクロ・レーザ・プリンタ(21-29ppm):Xerox社の出荷台数は前年同期比1643%も増加。18%のシェアを獲得。

・モノクロ・レーザ・プリンタ(70-99ppm):Xeroxは77%のシェアを獲得し,首位を維持した。また,同社は100ppm以上の分野でもトップに立った。

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