米Intelがニューメキシコの工場を20億ドルを投じて拡張することを米国時間5月24日に明らかにした。300mmウエーハを製造する。すでに建設に取りかかった。

 敷地を100万平方フィート拡大する。このなかには,マイクロプロセサに使う300mm(12インチ)ウエーハ向けクリーンルームの敷地(13万5000平方フィート)が含まれる。0.13μmルールの半導体製造技術を使う。ちなみに300mmウエーハによって,既存の200mmウエーハに比べて面積が2.25倍,1枚のウエーハからとれるチップの数が2.4倍になり,30%のコスト削減が図れるという。

 「2002年には,銅(Cu)配線を使った0.13μmルールの半導体の量産を始められる」(上級副社長でTechnology Manufacturing Groupの事業部長であるMike Splinter氏)としている。

 同社のBarrett社長はこの4月に都内で行った記者会見で,「2000年は半導体に60億ドルを投資する。99年の2倍にする」と語り,半導体製造に対して積極的な姿勢を明らかにしていた(記者会見の詳細は「IntelのBarrett社長,「2000年の半導体投資は60億ドル,99年の2倍に」 」を参照されたい。

 なお同社によると,工場拡張のために今後3~5年で500~1000人の従業員を新たに雇い入れる。同工場は1980年設立で,現在の従業員は5200人。フラッシュ・メモリやCeleronプロセサ,Pentium III Xeonなどを生産している。

 Intel社は昨年6月に,300mmウエーハとCu配線への移行プログラムを発表している。2002年をメドにウエーハの寸法を,既存の200mm(8インチ)から300mmに拡大するというものだった(詳細は「銅配線採用にようやく踏み切ったIntel,今後のIA-32/IA-64を占う」)。300mmウエーハには,0.13μmルールの半導体製造技術と銅(Cu)配線技術を使う。Intel社は0.13μmルールへの移行を2001年としており,その1年後に300mmウエーハに移ることになる。

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