米Microsoftは米国時間12月12日,電子商取引向けサーバー・ソフト「BizTalk Server 2000」の製造に入った(RTM:release to manufacturing)ことを明らかにした。同時に価格とライセンスの詳細の発表を行った。
Microsoft社によると,現在50社以上の顧客がBizTalk Server 2000に対応したソリューションを構築中だという。
BizTalk Server 2000は「Microsoft .NET Enterprise Server」ファミリ製品の一つ。エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション(EAI),企業間(BtoB)インテグレーション,「BizTalk Orchestration」技術を一つにまとめた。BizTalk Orchestrationは,複数のアプリケーションで行うビジネス・プロセスを「編成(orchestrate)」してより大きなシステムを構築するもの。「アプリケーションや企業の境界を超えたダイナミックなビジネス・プロセスの構築を簡素化する」(Microsoft社)としている。
BizTalk Server 2000は「Enterprise Edition」と「Standard Edition」の2種類を用意する。概要は以下の通り。
・BizTalk Server 2000 Enterprise Edition:大企業,流通センター,インターネット取引所を対象とする。マルチプロセサとクラスタ構成に対応し,大容量の取引に向く。小売価格は1CPUあたり2万4999ドル。利用可能なアプリケーション数と取引企業に制限はない。
・BizTalk Server 2000 Standard Edition:中小企業を対象とする。利用可能なアプリケーション数は最大5種類,取引企業は5社まで。小規模から中規模の取引量に向く。マルチプロセサとクラスタ構成には対応していない。小売価格は1CPUあたり4999ドル。
BizTalk Server 2000の一般向けの出荷は2001年1月を予定している。
また,Microsoft社は「BizTalk Framework 2.0」の最終版を同日発表した。BizTalk Frameworkは同社が提唱するEC(電子商取引)や業務処理などの枠組み「BizTalk」のデータ交換仕様。SOAP 1.1 (Simple Object Access Protocol),XML,S/MIMEなどの標準規格に準拠し,インターネットを介した安全で信頼性の高いビジネス文書のやり取りを可能にする。
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