米Active Researchが米国時間12月11日に,ホリデー・シーズンのオンライン・ショッピング状況に関する調査結果を発表した。オンライン・ショッピングを行うインターネット・ユーザ1135人を対象にアンケートを実施したもの。

 2000年のホリデー・シーズンにインターネットで商品購入を予定しているユーザーの45%が,オンライン・ショッピングは「今回が初めて」と回答した。アナリストやジャーナリストの多くがこのところ電子商取引の先行きを懸念しているが,オンライン小売店にとって絶好のビジネス・チャンスが訪れそうだ。

 約1/3のオンライン・ショッピング・ユーザーは,ホリデー・シーズンのオンライン小売店を選択する際の注目点として「価格」を1番に挙げている。オンライン・ショッピングが初めてというユーザーの1/3は,「ブランド」または「実際の店舗(brick & motrar)の有無」によってオンライン小売店を選ぶと回答。

 またホリデー・シーズンにオンライン・ショッピングを行った経験のあるユーザーは,「ブランド」(14%)よりも「商品の在庫」(18%)に関心を示している。99年に経験した商品配送のトラブルから教訓を得たようだ。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・オンライン・ショッピング・ユーザーは2000年のホリデー・シーズンに,平均388ドルをオンラインに支出する予定である。一方,実際の店舗に向けた予算は607ドル。

・男女別でみた場合,全体では男性の支出額が女性のそれを28%上回るが,オンラインではこの差が20%に縮まる。

・オンライン・ショッピング・ユーザーが最も多い年齢層は25-34歳。支出額が最も多い年齢層は55歳以上で1人あたり平均521ドル。

・オンライン・ショッピングを頻繁に行う“ヘビー・ユーザー”は今年1045ドルをオンラインに費やすとみられる。支出額の中央値は243ドル,あまりオンライン・ショッピングを行わないユーザーは17ドル。

・“ヘビー・ユーザ”がオンライン小売店を選ぶ際に最も関心がある事項は「価格」(34%)。ついで「在庫」(18%)だった。

・オンライン・ショッピング・ユーザーの34%が,2000年は99年よりもホリデー・ショッピングの「支出が増加する」と回答。15%は「同額」と答えた。

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