米Sun Microsystemsが米国時間12月11日に, Forte for Javaのリリース2.0を発表した。Forte for Javaリリース2.0は現在ベータ版だが,2001年1月にも一般に公開する予定。

  Forte for Javaは,Java 2 Platform向けの統合開発環境。インターネット・ベースのアプリケーション構築に向ける。リリース2.0では「データ・セントリックのインターネット・アプリケーション開発を容易にするためのプラグイン・モジュールを追加する」(Sun社)。

 Forte for Javaはモジュール構造が特徴で,開発者はインターネットを経由して開発環境に新機能を動的に追加することができる。

 リリース2.0では,JavaServer Pages(JSP)の最新版をサポートし,「プラットフォームに依存しないインタラクティブなWWWページを構築できる」(Sun社Forte Tools部門副社長のStans Kleijnen氏)とする。

 同社が発表したリリース2.0の特徴は以下の通り。

・JavaServer Pageのサポート:JSP 1.1のタグ・ライブラリ編集,デバッグ機能に対応し,JSPページの作成を容易にする。

・Javaのコードを使ってデータベースにアクセスできるため,SQLプログラミングへの移行や習得の必要がない。

・ソース・コード管理:Forte TeamWare制御システム「Forte TeamWare」によって,ソース・コードを管理する。分散環境でのアプリケーション開発を簡易化する。これには,バージョン管理、ビルド/リリース管理,問題管理,トラッキングなどが含まれる,

 なおSun社は現在,二つのバージョンのForte for Javaを用意している。すなわちJava初心者向けの「Community Edition」とプロ向けの「Internet Edition」である。前者の現行版はWWWサイト(http://sun.com/forte/ffj/ce)で無償ダウンロードできる。後者は有償配布で価格は495ドルである。http://sun.com/forte/ffj/ieでダウンロード可能のほか,今後http://flashline.comでも提供する予定。

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