米Intelが米国時間12月11日に,ゲート長0.03μm(30nm)のCMOSトランジスタを開発したことを明らかにした。「世界で最小,最速」(Intel社)。サンフランシスコで開かれている半導体技術の学会「International Electron Devices Meeting」で発表したもの。

 「今後5年から10年以内に,4億を超えるトランジスタを1チップに集積し,1V未満の電源電圧で動く,10GHz動作のマイクロプロセサ(MPU)を開発できる」(Intel社)。

 「これで(LSIのトランジスタ数が18カ月で2倍になるという)『ムーアの法則』は健在であることが証明された」(Intel社のTechnokigy and Manufacturing Gourp部門担当副社長,Sunlin Chou氏)。

 Intel社が開発したトランジスタは原子3個分の厚さしかない。また,「現行のLSIと同じ構造で開発できるという点が重要」(Intel社)。

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[発表資料]