米Sun Microsystemsが米国時間12月5日に,クラスタ・ソフトの新版「Sun Cluster 3.0」,システム管理ソフトの新版「Sun Management Center 3.0」,および各種サービスを発表した。

 これら一連の製品/サービスは,次世代データ・センター市場におけるSun社の事業拡大を加速させるものと位置づける。「先進のクラスタリング・ソフトとシステム管理ソフトにより,メール,WWW,データベースなどのネットワーク・ベースのアプリケーションの運用を簡素化し,コストを削減する」(Sun社)。

 Sun Cluster 3.0には,合計40の新たな特許(出願中および成立済み)技術が組み込まれているという。またSolarisの機能を拡張し,他社に負けない動作可能時間と性能を提供するという。

 最大ノード数は8,最大512個のプロセサに対応する。またUNIX標準のファイル・システムに対応するなどインターネットに向けた機能を強化している。Sun Cluster 3.0の価格は2000ドルから。直ちに出荷を始める。

 Sun Management Center 3.0は,UltraSPARC IIIベースのシステムをサポートする。アラーム管理機能やハードウエア診断スイート,WWWブラウザ・インタフェースなどの新機能を備える。またSun社は開発者キット「Sun Management Center 3.0 Developer Kit」についても明らかにした。Management Center 3.0およびこの開発者キットの出荷は2001年1月を予定する。

 このほか,Sun社はコンサルティング,トレーニング,サポートなどのサービスについても明らかにしている。

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