Adaptive Networks社が米国時間11月29日に,ロサンゼルスで開催中の「Western Cable Show」にて電源線を利用した家庭ネットワーキング向けのHSP (high-speed powerline)ネットワークLSIを公開した。連邦通信委員会(FCC)の規格に準拠する。

 Adaptive社は,標準的電源線を介したビデオやオーディオのストリーミング,ビデオ・コンファレンス,インターネット接続のデモを行った。

 Adaptive社のHSPネットワークLSIは,ケーブル・モデム・ネットワークに取り入れた利用を想定し,「数Mビットのデータ転送速度が可能。またマルチメディア・アプリケーションに対応したQoS (Quality-of-Service)を確保する」(Adaptive社)としている。

 今回発表したLSIは,Adaptive社がこれまで手がけてきた商業/工業向けの低速電源線ネットワーク技術をベースにしている。同社の低速電源線ネットワーク技術は冷凍コンテナ輸送の標準規格としてISO(International Standards Organization)に採用されている。

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