IPベースのVPN(仮想私設網)サービスであるIP-VPNサービスは,今後数年間にわたり大きく需要が伸びる可能性がある。この可能性が現実のものとなるためには,信頼性,融通性,コスト効率,性能など,システム・ベンダー側が努力すべき問題がある---。ハイテク市場調査およびコンサルティング会社として知られるCahners In-Stat Groupは11月29日,IP-VPNサービスの市場予測レポートを発表した。

 IP-VPNサービスは,インターネットを利用するが,様々なセキュリティ対策により実質的に専用回線と同等の使い勝手と安全性を提供する通信サービス。主に次の3通りの利用形態がある。
・企業内のサイト間通信(イントラネット)
・ 在宅勤務者や移動勤務者と企業ネットワーク間の通信
・ サプライヤ,顧客,ビジネス・パートナーと企業間の通信(エクストラネット)

 米国では今後数年間,企業の支店,支所や在宅勤務者の数の増加,遠隔地の企業合併による社内通信需要の増加,電子商取引の導入による企業同士の通信需要の増加などが予想されており,これに伴って高セキュリティのIP-VPNの需要も大幅に増えるものと見られている。しかし,VP-IPNの技術やサービス内容にはまだ改善すべき点が多く,予想される需要を満たすためにはシステム・ベンダーおよびサービス・プロバイダ側の努力が要求されるとしている。

 このレポートの中では,これら各種の問題点とその解決方法,市場の現状と動向などが議論されている。レポートのタイトルは「Outsourced IP-VPN Services: Current Offerings and Emerging Directions (No. TX0009SP)」であり,価格は2945ドル。内容や購入方法に関する問い合わせは http://www.instat.com/catalog/cat-tx.htm#tx0009sp を参照のこと。

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