米IDCが米国時間11月27日に,アジア太平洋地域,北米,欧州などの電子マーケット・プレイス(インターネット取引所)向けサービス市場を調査した結果を発表した。

 それによると,1999年における電子マーケット・プレイス向けサービスの世界市場は25億ドル規模だったが,これが2004年には150億ドルに拡大するという。

 市場の急速な成長に伴い,顧客ベースに大きな変化が生じる。現在,電子マーケット・プレイス向けのサービス・ベンダーにとって最大の顧客は,電子マーケット・プレイスそのものである。しかし近いうちに電子マーケット・プレイスへの参加企業が主要な顧客となる。

 「電子マーケット・プレイス向けのサービス・ベンダーが大きな事業機会を得るには,参加企業の内部システムと電子マーケット・プレイスのシステムを統合することが重要である。サプライヤと購入者の連携を密にすることで,参加企業のプロセス合理化やコスト削減を支援できる」(IDCのeMarketplace Services調査プログラム上級アナリストのLeo Lipis氏)。

 最も顕著に変化が現れる市場は北米である。1999年の電子マーケット・プレイス向けサービスは,すべての地域において電子マーケット・プレイス自体から売り上げを獲得していた。しかし2004年にはその割合が50%を下回る。

 「専門コンサルタントや,アプリケーション・ホスティングと管理を手がける企業にも事業機会はあるが,実装やインテグレーション・サービスを提供するベンダーが最大の市場シェアを獲得することになるだろう」(Lipis氏)。

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