仏伊合弁のSTMicroelectronics (ST)はドイツ時間11月23日に,ミュンヘンで開催中の「Electronica 2000」で,企業間電子商取引の普及促進を図る民間企業団体「RosettaNet」が定めた「Partner Interface Processes (PIP) 2A9」のデモを披露した。

 PIP 2A9はRosettaNetが開発した企業間取引の標準インタフェース。業務プロセスやデータのモデルを定義している。データ交換はXMLをベースで行う。

 ST社は,「Query Electronics Components Technical Information PIP 2A9」を実装した。これによりパートナ企業は,サプライヤのデータベースから所望のデータを引き出すことができるようになる。Verilog,VHDL,TDMLなど異なるフォーマットのEDAソフトウエアにアクセスできるようになるので,「顧客側の設計サイクルを数週間短縮することが可能」(ST社)としている。

 ST社は現在「Design Win Management PIP 5Cx」の実装を進めており,2001年2月からディストリビュータに対して利用可能にする。「Quote and Order Entry PIP 3Ax」に基づいた見積もりと発注処理ができるようになるのは2001年第1四半期から。

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