ストレージ機器をつなぐためのインタフェース規格「Serial ATA」策定に取り組む業界団体Serial ATA Working Groupが米国時間11月21日に,ドラフト仕様の1.0版が完成し,これをメンバー企業に向けて公開したと発表した。

 Serial ATAは,シリアル・インタフェースのATA規格。ハード・ディスク装置,DVD装置,CD-RW装置といったストレージ機器をパソコンに接続するためのインタフェースである。Serial ATA Working Groupでは,現在のパラレル・インタフェースのATAに取って代わるものと位置づけている。

 まずはデータ転送速度1.5Gビット/秒の「Ultra SATA/1500」から開発し,その後倍速,4倍速と拡張していく計画である。

 Serial ATA Working Groupによると,Serial ATAは既存のソフトウエアとの互換性を保ちながら,将来のコンピュータ技術やストレージ技術との接続を可能にするインタフェース規格である。ケーブルまわりの設計では,既存のATAに比べて配線が容易,コネクタが小さい,低電圧といった特徴を備える。コンピュータ・メーカにとってシステム設計が容易になる。

 Serial ATA Working Groupの設立については,2000年2月に開催された米Intelの開発者会議で発表されていた。設立メンバは,Intel社,米APT Technologies,米Dell Computer,米IBM,米Maxtor,米Quantum,米Seagateの7社。2月の設立以降に参加した協力・採用企業の数は60社を超えたという。

 なお,Serial ATA Working Groupの詳細情報についてはWWWサイト(http://www.serialata.org)で入手できる。

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