米Intelと米Broadcomが米国時間11月21日に,両社間で繰り広げていた特許係争などで和解したと発表した。

 両社の係争は2000年3月のIntel社によるBroadcom社提訴に端を発しているもの。Intel社は,Broadcom社がIntel社の複数の元社員を通じてIntel社の企業機密を盗み取ったとして提訴した。Intel社の主張によれば,Broadcom社は企業機密を知る元社員らを面接のうえ雇用したという。これに対し,Broadcom社は6月に反訴を行った。

 Intel社はさらに8月,Broadcom社がIntel社の5つの特許技術を侵害しているとしてデラウエア州の連邦地裁に提訴した。ビデオ圧縮,パッケージ,ネットワークに関する特許である。

 これを受けてBroadcom社は9月に,Intel社がBroadcom社のGigabit Ethernetのネットワーキングに関わる機密を盗用したとして,Intel社のチップの出荷差し止めを求め,カリフォルニア州サンタクララの地裁に提訴した。これについてIntel社は「事実無根。公聴会で立証したい」との反論を行っていた。

 なお両社とも和解条件などの詳細については明らかにしていない。

[Intel社の発表資料]
[Broadcom社の発表資料]