米EarthLinkと米Time Warner傘下のTime Warner Cable社が米国時間11月20日に,広帯域インターネット・サービスの提供に関して最終合意に達したことを発表した。
 金銭面などの詳細については明らかにしていない。EarthLink社は全米2位のISP(internet service provider)。460万人の会員を抱える。同社は,約2000万世帯にのぼるTime Warner Cable社の広帯域ケーブル・ネットワーク・ユーザに向けて,インターネット・サービスのフルパッケージを提供する。高速インターネット接続,コンテンツ,アプリケーション,ストリーミング・ビデオなどのサービスが含まれる。

 「消費者は複数のISPから高速接続サービスを選択することができる。今回の契約は,ケーブル事業者と関連会社ではないISPとの間で交わされた最も広範な提携である。我々は他のISPとも同様の契約交渉を進めている」(Time Warner Cable社社長のGlenn A. Britt氏)。

 Time Warner Cable社は先日,同社の関連企業であるRoad Runner社との提携関係を見直す意向を明らかにしている。EarthLink社によるサービス提供はTime Warner Cable社がRoad Runner社との関係再編を完了した後,2001年前半に開始する予定である。

 また米America Onlin(AOL)とTime Warner社は同日共同で声明を発表し,Time Warner Cable社とEarthLink社の提携を理由に,米連邦取引委員会(FTC:Federal Trade Commission)による合併審査期間を11月30日から2週間延長することを明らかにした。両社の合併は,2000年末あるいは2001年初頭に完了する見込み。

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[AOLの発表資料1]
[AOLの発表資料2]