電子メールのコンテンツ・チェックとアンチウイルス・ゲートウエイ・ソフトの開発を手がける英GFIが英国時間11月17日に,電子メールを介して広がるコンピュータ・ウイルス「Romeo & Juliet」を発見したことを明らかにした。

 「現在使われている多くのウイルス・チェック手法では検出できないため危険」(GFI)。

 Romeo & JulietはHTMLメールを介して感染する。発見したのは,ブルガリアのセキュリティ・コンサルタントであるGeorgi Guninski氏。

 電子メールには悪意のあるコードが含まれ,「My Romeo」という名称の実行形式ファイルと「My Juliet」というヘルプ・ファイル(拡張子は「.chm」)が添付されている。HTML記述のコードが自動的に実行ファイルを走らせて発症する。

 「Romeo & Julietの感染を防ぐには,サーバー・レベルでウイルスを遮断するしか方法がない。コンテンツ・チェック機能を持つ電子メール・ゲートウエイを使ってHTMLスクリプトや『.chm』『.exe』拡張子の添付ファイルを含む全ての電子メールを受け入れないように設定することを薦める」(GFI社CEOのNick Galea氏)。

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