米PricewaterhouseCoopersが米国時間11月16日に,2000年のホリデー・シーズンにおけるオンライン小売り販売についての調査結果を発表した。2000年第4四半期における電子商取引の売上高は102億ドルに達する見込みで,「見通しは明るい」(PricewaterhouseCoopers社)。

 前年同期の52億ドルと比べてほぼ2倍の市場規模になる。インターネット・ユーザーの3/4以上がホリデー・シーズン用の贈り物をオンラインで探す予定であり,その人数は1999年よりも大幅に増加している。

 「オンライン小売り販売業者にとっての朗報は,ホリデー・シーズンにオンライン・ショッピングを行う消費者の多くが商品購入まで考えているということである」(PricewaterhouseCoopers社E-Retail Intelligence System部門ディレクタのMary Brett Whitfield氏)。

 ホリデー・シーズン用の贈り物をオンラインで探すというインターネット・ユーザーのうち,85%は購入も予定している。99年は67%だった。また40%以上は昨年よりも予算を増やすという。

 すでに半数以上のインターネット・ユーザーがホリデー・シーズンのオンライン・ショッピングを始めた。これらオンライン・ショッピングに乗り出したインターネット・ユーザーの10人中8人はすでに贈り物を購入している。そのうち45%はオンラインで商品を買い求めた。これはインターネット・ユーザー全体の約20%に相当する。

■ホリデー・シーズンのショッピングを始めたインターネット・ユーザーの行動パターン

  ショッピング 購入
販売店 44% 54%
オンライン・ショッピング・サイト 27% 25%
カタログ   24%
その他 5% 5%

出典:PricewaterhouseCoopers社

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