既設の電話線を用いた家庭内ネットワークの標準化を進めているHome Phoneline Networking Allianceが米国時間12月1日に,仕様の第2版「HomePNA 2.0」を発表した。10Mビット/秒のデータ伝送速度に対応する。

 HomePNA 2.0に関しては仕様が発表される前から,「対応」をうたった製品の発表が相次いでいる。たとえば米3Comが10月に「HomeConnect Network Phoneline」,米Intelは11月に「AnyPoint Phoneline Home Network 10 Mbps PCI Card」をすでに発表している。3Com社の製品については,米Dell Computerが組み込んだパソコンの発表を行った。

 HomePNA 2.0は,既存の1Mビット/秒のHomePNA 1.0との互換性は維持する。HomePNA 2.0は,米Lucent Technlogyと米Broadcom傘下のEpigram社の技術がベースになっている。

 米Yankee Groupの調査によると,米国では2003年までに1000万世帯が家庭内ネットワークを構築して住居をディジタル化し,ネットワーク・ホームの時代を迎える。また米Cahners In-Stat Groupの調査では,1999年末の米国における2台以上のパソコンを保有する世帯数は2100万だが,これが2003年には3100万世帯にまで達する。

[発表資料]