米Compaq,米HP(Hewlett-Packard),米IBM,米Intel、米AMD(AdvancedMicroDevices)などが,電話線を利用した家庭内LANの協議会「HomePhonelineNetworkingAlliance(HomePNA)」を設立した。1Mbpsのデータ伝送速度をもつTUT Systemsの「HomeRun」をベースに仕様作りを行う。今年第3四半期には仕様作りを終え,年末には製品が登場する見込みである。HomePNAでは,10Mbpsの家庭内LANの仕様策定にも着手しており来年半ばには仕様を固める。HomePNAはIEEEやITUなどと連携を図って,仕様の国際標準化を進める。  HomePNAの仕様によって,家庭内でのインターネット・アクセスや周辺機器,アプリケーション・ソフトウエア,データの共有が可能になる。既存のアナログ・データ転送(たとえばV.90)やCATVのネットワークを使ったデータ転送と共存できる仕様になっている。 米国では1500万世帯が1台か2台のパソコンを保有している(Dataquest調べ)。この数字は,今後2年間で2倍になると言われる。しかも2台に1台はインターネットにアクセスしている。今後5年で1500万台のパソコン以外の情報家電が家庭内に浸透するという調査結果もある(米Jupiter Comminications調べ)。HomePNAはこうした市場をねらう。 なおIntelやHPは,無線を使った家庭内LAN「HomeRF」の仕様作りも行っている。 主な参加企業  米3Com,米AMD,米AT&TWireless,米Compaq Computer,米Epigram,米Hewlett-Packard,米IBM,米Intel,米Lucent Technologies,米Rockwell Semiconductor Systems,米Tut Systems。 [資料へ]