米Microsoftは2月24日,ドイツのハノーバーで開催中のCeBITでPocket PC用WWWブラウザ「Pocket Internet Explorer」を公開した。

 Pocket PCはWindows CEの新版。コード・ネームで「Rapier」と呼ばれていた手のひらサイズPC向けOSである。すでに今年1月に開催されたCES(Consumer Electronics Show)で発表しており,今年前半にも,カシオ計算機,米Compaq Computer,米HP(Hewlett-Packard),ドイツSiemens Communications Devices,Symbol Technologies社が同OS搭載の携帯情報機器を出荷する予定。

 Pocket Internet Explorerは,縦型で画面サイズが小さい携帯情報機器向けにWWWサイトの表示サイズを合わせる「Shrink-to-Fit」機能や,URLのタイプ入力を支援する「Smart Address Bar」などを備える。また機器がインターネットに接続している状態か否かを判断する「Auto-state」でオンライン/オフライン・ブラウズの自動切り替えが可能。Pocket Internet ExplorerはXML(Extensible Markup Language)にも対応する。

 コンテンツに関しては,米AvantGoと提携している。AvantGo社のソフトを搭載しており,ユーザはAvantGo社の提供する携帯情報機器向けインターネット・サービスに無料でアクセスできる。AvantGo.comのサービスではMapQuest.com,FOXSports.com,FedEx Express,The Wall Street Journal Interactive Edition,hollywood.comといった多くのチャンネルを利用できるという。

 Pocket PC機器は,CompactFlash用スロットを介してLANアダプタや56Kモデムを装着できる。また携帯電話などを組み合わせたソリューションが可能な設計という。なおCeBITではカシオ計算機とSiemens社がGSM機能を搭載したハードウエアのプロトタイプを,Symbol社が製品を披露している。

[www.microsoft.comに掲載の発表資料]
[www.businesswire.comに掲載の関連資料]