「無線インターネット端末の出荷台数は2003年までに10億台を超える。,米国におけるmコマースの取引高は500億ドル規模となる」。米The Yankee Groupが調査結果を発表した。

 調査は,北米の無線インターネット・ユーザー3000人を対象に実施,回答を得たもの。

 「ユーザーは携帯電話を1~2年に一度のペースで買い替えるなど,ネット対応モバイル端末はパソコンを凌ぐ勢いで急速に普及しつつある。数百ドル程度で入手できるというコスト面も,拡大を後押ししている。パソコンでは常時接続が利用できるが,携帯していつでも使えるという利便性はモバイルならではの特徴」(Yankee社)。

 ネット・ユーザーは,家庭での有線インターネット接続とネット対応携帯電話を組み合わせて使うことが多いが,モバイル端末よりも有線インターネットを好んで使う傾向があるという。

 またロケーション・ベースのサービスはモバイル機器の活用に「革命的な」変化をもたらす。しかし以下に示すように,ユーザーはいくつかの懸念が捨てきれないでいる。

・ユーザーの56%が,プライバシの侵害が「やや心配」もしくは「とても心配」と回答。
・64%が「個人情報をモバイル端末に保存することは,やや心配」もしくは「とても心配」と回答。

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[発表資料]