米Palmが米国時間11月13日に,個人向けポータル・サイト「MyPalm」のベータ版を12月25日までに開設することを明らかにした。同社のハンドヘルド機「Palm VII」シリーズ向けである。ラスベガスで開催中の「COMDEX」で明らかにしたもの。
当初のサービス地域は米国内に限られるが,いずれ世界の他の地域でも利用できるようにする予定である。
MyPalmではスケジュール帳,アドレス帳,to-doリスト,メモといった個人情報管理(PIM:Personal Information Management)を無線を介してWWW上で管理できる。
時間ベースや地域ベースのサービスも提供する。ユーザーは音楽やスポーツ・イベントの地方と全国的スケジュール情報を入手し,チケットを購入することが可能になる。
ベータ版MyPalmのアプリケーションはPalm社のWWWサイトから無償で入手できる。12月25日までに配布を開始する。将来的にはPalm機にアプリケーションをプリインストールする予定である。
MyPalmが提供する主な機能は以下の通り。
・無線接続のカレンダ変更確認
・WWW検索(Googleを利用)
・個人電子メール・アカウントへのリンク
・450以上のWWWクリッピング・アプリケーションを無線接続で検索し,ダウンロードして利用できる
・複数の個人口座を一元的に管理
・WWW上のスケジュール帳,電話帳,to-doリストの閲覧と変更
・映画やスポーツなど興味のあるイベントを自動的にWWWベースのスケジュール帳に取り込む
・予定を忘れないようユーザに通知
将来的にはMyPalmのパーソナライズ化やグループ・スケジューリング,インスタント・メッセージングの機能なども付加していく。
携帯電話機との接続し「Palm Mobile Internet Kit」と組み合わせれば「Palm m100」「同III」「同V」シリーズでもほとんどの機能を利用できる。Palm Mobile Internet Kitはすでに出荷を開始している。
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