トレンドマイクロの米国法人Trend Micro Inc.が米国時間11月13日に,電子メール向けフィルタリング・ソフトの「InterScan eManager」の新版「3.5」を発表した。11月半ばに出荷を始める。価格は,100ユーザー向けが600ドル。ラスベガスで同日開幕した「COMDEX FALL 2000」にて明らかにしたもの。

 「InterScan eManager」は、同社のウイルス監視ソフト「InterScan VirusWall」のプラグイン・ソフト。スパム・メールやウイルス感染の疑いのある受信メッセージ/ファイル,社内の機密情報が含まれた送信メールなどをゲートウエイレベルで遮断する機能を備える。

 「3.5」では,「Microsoft Exchange」や「Outlook」のRTF/TNEFファイルへの対応を加えたほか,Microsoft Wordなど添付ファイルのスキャン機能を高めた。さらに,帯域幅の管理やトラフィック情報の通知機能などを追加,管理者向けにセキュリティ・ポリシーの設定に幅を持たせた。詳細は以下の通り。

  • 電子メールのコンテンツ・フィルタリング
    特定のキーワードを含む電子メールの送受信を遮断する。
  • 特定添付ファイルの遮断
    特定のファイル名や形式などで,ファイルの遮断を指定できる。新たなウイルスなどが検出されて警告が出た際などに,感染を防ぎシステムを保護できる。
  • ルール・ベースのスパム対策フィルタリング
    スパム・メールの発信元情報リストの自動更新機能およびカスタマイズ機能。メッセージのヘッダーや送受信情報,容量のほか,本文の内容をキーワードなどでチェックする。

    [発表資料]