米Microsoftは米国時間11月13日に次期「Office」(開発コード名:Office 10)の「サブスクリプション」方式による提供について明らかにした。これは一定の年会費を支払うことでOfficeの全機能を利用できるようにするという会費制の料金体系である。

 次期Officeのサブスクリプション版は,全世界の特定の小売店で販売する。期間中の製品のアップデートは無料で受けられ,家庭や小企業のユーザにとっては,「より低いコストで導入が可能となり,これらのユーザーに新たな選択肢を与える」(同社)としている。

 1年の契約期間の終了前90日になると,ユーザには残りの日数が告げられる。契約の更新は電話やインターネットを経由して行えるほか,小売店で新たなサブスクリプション版パッケージを購入することも可能である。

 契約の更新を希望しない場合でも,Officeで作成された既存書類を開くことができ,閲覧や印刷が可能である。

 サブクリプション版は1年ごとの更新の必要があるほかは通常の製品版と何ら変わりがない。1台のコンピュータに付き一つのサブクリプション・ライセンスという料金体系である。

 これで次期Officeのライセンス料金体系は,サブクリプション版,小売り製品版,製品版ボリューム・ライセンス,ASP(application service provider)を介したホスティング・サービスなどが揃うことになる。

 なお製品の出荷予定は2001年前半末。具体的な料金・価格については製品出荷近くに発表するとしている。

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